最終義歯のチェックポイント

シュトラックデンチャーの仕上げには、模型上で並べた人工歯の歯並びが、口の中でも実際に再現できているかどうかなど、様々な点をチェックして、患者様にご満足いただけるものを完成させます。

噛み合わせのチェック
椅子から背中をわずかに離して、食事をするときのような姿勢をしていただき、一番噛みやすい場所でしっかり噛み、入れ歯が動かないことを確認します。両手の人差し指を上顎の入れ歯に当て、静かに噛み合わせていただくと、左右の接触の強さや前後的な動きを捉えることができます。その後、馬蹄形咬合紙(ブルーレッドレーダー)で精密な噛み合わせのチェックを行います。

外形のチェック
上顎は、口を大きく開いた時、口を尖らせた時、口角を上げた時に、入れ歯が外れないかをチェックします。このとき、入れ歯に段差や引っ掛かりがなく、スムーズに移行しているかどうか、隙間がないかどうかを確認します。

下顎は、口を開いた時、人工歯以外が見えていないかどうかをチェックします。この時、歯肉が見えすぎる場合は調整が必要となります。また、頬の部分が膨らんでいると、口を開いた時に筋肉が緊張して入れ歯が外れる原因になり得ます。さらには、筋肉や舌が入れ歯を支えるように働いているかどうかもチェックします。舌側の後ろを伸ばしすぎると、嚥下(つばを飲み込むこと)や舌の機能を阻害するので注意が必要です。

最後は、上下同時に行うチェックです。唇を尖らせた時、ストローでジュースなどを飲んでいる時、または口笛を吹いた時などにも入れ歯が安定しているかどうか、どこか引っ張られてるところがないかを確認します。

発音のチェック
入れ歯で一番発音しにくいのはサ行音であるため、「桜の花が咲きました」という文章を発音してもらったり、数字を1から20まで数えてもらうといったチェックを行います。

審美性のチェック
【1】顔の形
前から見て、顔や唇の形が左右対称になっているか確認します。さらに、唇のリップラインが美しく整っているか、口角の形はどうか、シワが寄っていないかどうか、笑ったときに歯はどのように見えるか、横顔を見たとき、スマイルライン(鼻の先と顎を結んだ線上に唇の位置が一致しているか)などをチェックします。

【2】歯並び
上下の唇との調和がとれているか、歯の大きさと色は調和しているか、鼻の鼻翼と犬歯の尖頭を結んだ線が一致しているか、笑ったときに下の唇の線が上顎前歯の歯並びと調和がとれているかどうかなどを確認します。

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