症例3:オーラルディスキネジアの症例

唇や舌の不随意運動であるオーラルディスキネジアは、しばしば総入れ歯の難症例であるといわれますが、上下顎同時に型採りする方法で解決することができます。

症例3の患者様は84歳の女性で、パーキンソン病、ラクーネ型脳梗塞、軽度の痴呆をともなっており、数種類の薬剤を服用しています。このような場合、しばしばオーラルディスキネジアにより唇、舌の不随意運動がみられます。この患者様も舌を前にだす、舌突出型のオーラルディスキネジアで無意識のうちに入れ歯を口の外に押し出そうとしたり、しばしば舌により下顎の入れ歯が外れ落としてしまったりします。

症例症例

このような症例では、吸着のよい入れ歯の製作を心がけるとともに、舌で外そうとしてもどこにもひっからないよう、舌側の形態に注意することが大切です。そのために上下顎同時に型採りを行ない、口の周りの筋肉の動きや舌の運動の記録を取り、不随意運動を行っても邪魔にならないような形態にします。

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特にサブリンガルルーム、舌側を十分に延ばし、舌が床の下まで潜り込まないような形態にし、舌の圧力が加わっても入れ歯が動揺しないように、人工歯の舌側は、舌が突出しても入れ歯の表面を滑ってしまう形にします。

症例症例症例

また、舌を前に出すと、顎舌骨筋が挙上し、入れ歯を浮かせてしまうので、後ろの部分は短くする必要もあります。そのためには、口の中の正確な情報を再現できる上下顎同時に型採りする方法が優れています。

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