Q.重度歯周病でインプラントと総入れ歯とではどちらがよいですか?

Q
30代ですが、重度の歯周病で全ての歯を失ってしまいました。インプラントの相談をしたのですが、上顎洞部分の骨が薄いため、現状ではインプラントが難しいこと、骨を再生させるには時間がかかるということを伝えられました。私のような場合、インプラントと入れ歯、どちらがよいのでしょうか?

A
インプラントは、歯を失った部分に人工歯根を埋入させて骨と結合させる方法です。そのため、骨が薄かったり、もろかったりすると、埋入したインプラントを支えきれずに脱落を起こしたり、インプラントと骨が結合しない可能性も高いため、適さない場合があります。
歯周病や虫歯によって歯を失ってしまった部位は、骨が薄かったり、もろかったりすることが珍しくありません。特に、上顎の奥歯付近の骨には上顎洞という空洞があるため、インプラントは難しいといわれています。骨が薄い部分にインプラントを行うには、相当高い技術が必要なことも認識しておくことをお勧めします。
また、時間をかけて骨を再生し、インプラントが成功したとしても、これからの長い一生の間、お口の中で機能させ続けることは難しく、将来、どこかの段階で総入れ歯に移行する可能性も高いかと思われます。30代、40代といった若さで重度歯周病になられた方の場合、天然歯で起きたことがインプラント治療後にも繰返されることが多いので、今まで以上のメンテナンスが必要になるからです。
当院の総入れ歯は、ドイツのチュービンゲン大学で開発された「シュトラックデンチャー」を原型としています。一見、大きく見える総入れ歯ですが、口の中に装着すると、ご自分の体の一部として機能します。
骨が薄い方が小さな入れ歯を入れると、圧力が一点に集中してしまうことによる痛みを感じることもあります。そして、痛みを感じる部分を削って調整していくと、入れ歯が更に小さくなってしまい、永遠と痛みが取れない入れ歯になってしまいます。
このような理由から、床に十分な厚みを与えて圧力を分散させることができるシュトラックデンチャーは、骨が薄くなっている患者様にとっても大変優れている入れ歯だと思います。

また、小さな総入れ歯は口の中で動いてしまい、口元が痩せて見えるために貧相なイメージをもたらしてしまいがちです。シュトラックデンチャーは、内側から自然なボリュームを持たせることができるため、歯周病などで骨が薄くなってしまった方の口元にも美しさを取り戻すことができます。
シュトラックデンチャーは、審美的に美しいのはもちろんのこと、機能的にも優れています。患者様の口腔内の情報を丸ごとコピーして製作できるため、一番バランスの良い位置で噛み締めることが可能となります。
さらには、シュトラックデンチャーでしっかり噛めるようになると、口の周りの筋肉が鍛えられ、口角が上がり、自然に口元が引き締まってくることも実感できると思います。これも、シュトラックデンチャーの床による効果です。

インプラントと入れ歯、最終的に選択されるのは患者様ご自身です。両方の意見やアドバイスをお聞きになり、ご自身が納得された上で決められるのが良いと思います。稲葉歯科医院では、現時点の状態だけでなく、将来、患者様に起き得るリスクも考慮しながら、患者様に最善な方法をアドバイスさせていただきますので、何なりとご相談下さい。

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