2016年10月19日

インプラントを入れるか、全ての歯が抜けるのを待って総入れ歯にするか。(50代女性)

Q.30代で部分入れ歯を使用し、「将来は総入れ歯になりますよ」とショッキングな宣告をされていました。
今までは、部分入れ歯やブリッジで継ぎはぎしながらやってきたのですが、何度か作った部分入れ歯は常に悩みの種でした。徐々に外すことが多くなって、ブリッジだけが頼りとなっていきました。
やがて、そのブリッジの土台の歯も限界を迎えることに。
誰に相談ができるわけもなく、ネットで情報収集をすることから始めました。
その結果、インプラントを入れるかバネの見える入れ歯にするか、全ての歯が抜けるのを待って総入れ歯にするか、というものでした。
インプラントはリスクが多いので除外しました。結局バネが見える入れ歯にするしかありません。
しかしバネには抵抗があります。
稲葉歯科医院のホームページに出会い、レジリエンツテレスコープという方法があるのを知りました。
私のように、上下ともに、残っている歯は数本でも、治療できるのでしょうか。

A.残っている歯をすべて抜いて、All on 4.6のようなインプラント治療を行うか、総入れ歯にするかで迷っている方はとても多いと思います。

残っている歯を抜く前にぜひ相談にいらして頂きたいと思います。
数本であっても、残っている歯を利用して、治療できる方法があります。

レジリエンツテレスコープという、ドイツチュービンゲン大学で開発された入れ歯です。

多少グラグラ動いている歯でも利用することができます。
万が一、将来的に抜けてしまったとしても、簡単な修理でそのまま使う事ができる方法です。

すべて抜けて総入れ歯になるまで、バネを使った入れ歯を入れて待つ。
というのは、精神的にも苦痛ではないでしょうか。

レジリエンツテレスコープは、数本の歯を守りながら、維持力として利用する事ができる優れた方法です。

様々なテレスコープシステムの中でも、長期症例が一番多いことでも知られています。

チュービンゲン大学の、Oberarzt(オーバーアルツト)のManfred Hoffmann(マンフレットホフマン先生)のちにUniversität Erlangen(エアランゲン大学の教授)が1966年に発案して、レジリエンツテレスコープが誕生しました。

レジリエンツテレスコープを行った症例についての追跡調査も当時すでに報告され、(Lehmannおよび、Körber)、予後が非常に良好であることが証明されています。

合計100症例以上における術後8年(平均)を経過した時点での調査では、その40%は残っている歯は安定してることが認められ、動揺が増した症例は35%であることが報告されています。

当時から20年以上機能している例が多数確認されていたということです。

チュービンゲン大学では残っている歯が少ない症例に対し、非常に沢山行われていました。

当院顧問の稲葉先生が、E.Körber教授の講義にでていると、とても長持ちをしたケースとして、いつも得意げに話をしていたといいます。

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稲葉繁先生がドイツからこの技術を日本に紹介し、すでに30年以上患者様の口の中で機能している症例が多数あることからも、長期間使って頂く事ができる非常に優れた技術である事が証明されています。

入れ歯だからと言って諦める事はありません。
入れ歯であるというネガティブな気持よりも、美しく健康的に変わる事への喜びの方が高いと思います。

もちろん、夜も取り外す必要はないので、ご自分の一部として長く使って頂きたいと思います。

レジリエンツテレスコープの外形はシュトラックデンチャーの総入れ歯に準じておりますので、すべての歯を失ったとしても、そのままお使いいただくことができます。

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ご質問いただいた患者様、先日、上下共にレジリエンツテレスコープで治療をさせていただきました。

「ゆりこ先生、私も患者様の声に投稿してもよろしいでしょうか?」

「もちろんです!!」

ということで、こんなに素晴らしい感想を頂きました。

ぜひ、読んでいただきたいと思います。

患者様のお気持ちに少しでも寄り添う事が本当に大切だと改めて感じました。

 ↓ ↓ ↓

レジリエンツテレスコープでこれからは、快適に生活できます。


2016年10月13日

完全予約制で3日間で完成するコースについて(南米チリ在住)

Q.南米チリに永住しており、現地の歯医者で総入れ歯にしたました。
かみ合わせが悪く何度も調整してもらったのですが、安定剤を付けいていないと食事中に外れてしまい、歯医者を変えても変わりません。
日本に行く用事があり、その時にお願いできればと思っております。
ただ仕事の関係で日本にいられるのは、長くても5日間だけなのですが、完全予約制で3日間で完成するコースがあるとのことですが、詳しく教えていただけますでしょうか。

A.当院の総入れ歯は、上下顎同時印象法によるシュトラックデンチャーというドイツで開発された手法で製作しています。

通常の総入れ歯は、来院回数も多く、5日間の間に完成する事は大変難しいと思います。

しかし、3日間で完成するというダイナミックな技術です。

数名の歯科医師、そして総入れ歯専門の歯科技工士がお一人の患者様のために、3日間全力を尽くして完成させます。

今迄も、沢山の患者様を3日間の間に治療をさせていただいておりますが、皆様にご満足いただいております。

上下の顎の型採りを、同時かつ精密に行います(上下顎同時印象法)。
本来の歯があったはずの正しい位置を記録して新しい入れ歯を製作しますので、今まで使用していた入れ歯によって生じている「かみ合わせ」「外れやすい」なども是正されます。

こちらのページの診療のSTEP1からSTEP4までを、2日間に集中して行い、最後の1日は調整ができるように余裕を持たせて頂いております。

診療の流れ

患者様のご都合に合わせて、最短で最善の治療をご提供させていただきます。

自己免疫疾患を持つ場合の総入れ歯治療について。

Q.約30年前に脳下垂体低下症という病気になり、
副腎皮質ホルモン低下症と甲状腺機能低下症の治療を行っております。
おおよそ20年前から、薬の影響で徐々に歯が抜け始め、
現在は一本も残っていない状態です。
ステロイドを長期に渡り服用する場合、骨粗鬆症のリスクがあると知りました。

ここからは質問です。
以下について教えて頂けますでしょうか?

(1)麻酔は使えないのですが、麻酔なしで作製できますか?

(2)もし、口の状態を見て、麻酔が必要という判断になった場合、治療をお断りする事は可能でしょうか?

(3)骨粗鬆症になった場合や
フォサマックを服用する可能性がある場合でも
総入れ歯の作製は可能なのでしょうか?

(4)総義歯は定期的なメンテナンスが必要だと聞いたのですが
メンテナンスは何ヶ月に一度行うのでしょうか?


A.ひとつひとつ、ご質問にお答えしたいと思います。

(1)麻酔は使えないのですが、麻酔なしで作製できますか?

総入れ歯の治療には、麻酔は必要ありませんので、ご安心ください。

(2)もし、口の状態を見て、麻酔が必要という判断になった場合、治療をお断りする事は可能でしょうか?

口の状態を見て、麻酔が必要だと判断することもまずありません。

(3)骨粗鬆症になった場合やフォサマックを服用する可能性がある場合でも総入れ歯の作製は可能なのでしょうか?

インプラントと違って外科的処置が一切ありません。骨粗鬆症になった場合でも総入れ歯の作成には問題ありません。

(4)総義歯は定期的なメンテナンスが必要だと聞いたのですが
メンテナンスは何ヶ月に一度行うのでしょうか?

3ヶ月から6ヶ月に1度、お変わりがないかどうかメンテナンスをさせていただき、入れ歯を綺麗に磨いたり、口の中から筋肉のマッサージを行ったりします。

「コントロールできていない糖尿病」「高血圧」「重度の歯周病」「喫煙者」「骨粗しょう症、くる病」といった疾病の他、全身疾患のある方、関節リウマチや全身性エリテマトーデス、副腎皮質ホルモン低下症、甲状腺機能低下症といった自己免疫疾患において、インプラント治療は難しいと言われています。

しかし、総義歯はどなたにでも適応され、美しく快適な口元を取り戻す事ができます。
安全に治療をすすめていくことができますので、どうぞご安心ください。


マリオネットラインが気になります。

Q.現在、上顎は総義歯を使用し下顎は部分入れ歯でバネが付いたものを使用しています。
痛みがあったり、外れやすかったりして上手く噛むことができません。
また最近はマリオネットラインがくっきりして来ました。
All On4などの予定もありましたが元々は不正咬合だったためその後のリスクを考えると踏み切れず今に至っています。今回はこの先のことも考えて、親身になって考えて下さる事を期待してご相談をお願いしたいと思います。

A.上顎の総義歯に関して、外れないようにするポイントがいくつかあります。
その中のひとつが、辺縁封鎖と呼ばれる方法で、粘膜と義歯の間に空気が入らないように密着させるものです。

義歯は、空気が入ると外れてしまいます。
精密に作った義歯は空気が入り込む隙間がなく、粘膜と義歯の間に唾液だけ介在させウォーターフィルム現象という効果を用いて外れ難くすることができます。

よく見かける、口蓋がない義歯は、外れやすいので、おすすめしません。
口蓋はしっかりと覆う必要があります。

また、筋肉のサポートも非常に重要です。

お悩みのマリオネットラインについて、完全になくすのは難しいかもしれませんが、かなりの効果を期待できると思います。

当院の、上下顎同時印象法によるシュトラックデンチャーは、もともとの歯の位置を再現できるだけでなく、口元を自由に作ることも可能ですので、骨が薄くなって、しぼんでしまったように見える口の周りに、内側から自然なボリュームを持たせたり、ほうれい線、またマリオネットラインを目立たなくさせることができます。

こちらのページを読んでいただくと、もう少し詳しく書いてあります。

審美性について

また、All on 4についてなのですが、

現在日本では、インプラント治療のほとんどがネジによる固定、そしてセメントにより固定されます。
取り外しができないため、食べ物が停滞し、メンテナンスが難しい事もリスクのひとつです。
その点、取り外しができる総入れ歯のメリットは、メンテナンスがしやすいことが挙げられます。

また、口元からボリュームをだすことができないので、マリオネットラインをとるのは難しいかと思います。

ドイツでは、All on 4はほとんど臨床で見ることがありません。その代わりに、インプラントを4本入れ、取り外しができるテレスコープシステムが応用されています。

こちらに、All on 4 との比較について、より詳しく書いてあるのでご参考にされてください。

「All on 4」「All on 6」との比較

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